先日、厚生労働省が、確定拠出年金について、加入期間が原則60歳までになっているのを
65歳まで延長する検討に入っているというニュースがながれました。
「確定拠出年金」って、なんでしょうか?
日本の年金制度について
現在の日本の年金制度はどうなっているのでしょうか。
日本の年金制度は「三階建」と言われています。
「一階部分」 ・・・ 国民年金
「二階部分」 ・・・ 厚生年金保険、国民年金基金
「三階部分」 ・・・ 企業年金制度
それぞれの年金制度についてみていきましょう。
- 国民年金 ・・・ 日本に住む20歳以上60歳未満のすべての人が加入、自営業者やフリーランスの方などは「第1号被保険者」といわれ、原則国民年金のみに加入しています。
- 厚生年金 ・・・ 会社員や公務員が加入しています。「第2号被保険者」と言われています。厚生年金に加入されている方は、同時に国民年金に加入していることになっているので、厚生年金は2階建て部分になります。支給期間のみでなく、現役時代の会社員としての収入によって受給額が変わってきます。
- 私的年金 ・・・ 1階建て又は2階建ての上乗せ部分になります。企業や個人がん任意で加入することのできる部分です。「私的年金」といわれ、「企業が退職金制度の一環として実施する年金」と「個人が任意で加入する年金」とがあります。
私的年金とは?
1.企業が実施する年金について
企業年金は、企業が私的に設けている制度で、勤務先によって制度があったり、なかったりします。
- 「厚生年金基金」 ・・・ 国が行う厚生年金の支給の一部を厚生年金基金が代行、厚生年金の給付に上乗せするものです。2014年4月以降は、新規で設立できなくなりました。
- 「確定給付企業年金」 ・・・ 従業員が受け取る給付額があらかじめ確定している企業年金制度。企業が掛け金を積み立てて、年金の運用・管理・給付まで責任を負います。
- 「企業型確定拠出年金」(企業型DC)は、企業が掛け金を毎月積み立て、従業員が対象となる金融商品を選別し、年金資産の運用を行う制度です。
確定給付企業年金は、将来の年金の額がある程度約束されている(学資保険のイメージです。)
のに対して、確定拠出年金は、自分で運用するため、運用次第で将来受け取れる年金の額が
違ってきます。
確定拠出金の給付金としては、1.老齢給付金 2.障害給付金 3.死亡一時金があります。
2.個人が任意で加入できる年金について
個人が自らの老後資金を準備するために任意で加入する年金です。
- 「国民年金基金」 ・・・ 国民年金の第1号被保険者(自営業やフリーランスの方など)が、老後の収入の確保を図るために、任意で加入する制度です。国民年金には「地域型国民年金基金と」と「職能型国民年金基金」がありますが、2019年3月には、「全国国民年金基金」として一本化される予定です。
- 「個人型確定拠出年金」 ・・・ 2017年から利用対象者が拡大し、原則として自営業者、会社員、公務員、専業主婦等、20歳以上60歳未満の方ほとんど全員が加入できます。ただし、企業型確定拠出年金を導入している企業に努めている会社員や、企業型DCを導入している会社員については、加入できない場合があります。そのほかにも、国民年金を滞納している等、加入できない場合もあるので、確認してから加入するようにしましょう。
出典:一般社団法人投資信託協会
少子高齢化が進み、自分たちの年金の受給額や受給開始年齢のことを考えると
とても楽観的ではいられません。
これからは、自分たちの老後のことを考え、年金制度について知っておく必要が
あります。
幸せな老後を過ごすための一つの指標になるので、人に頼らず
自分で老後を設計していくことも必要なのかな、と思います。
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