会社で育児休業をとる人が増えてきた。
私が育児休業をとるころ、20年くらい前になるかなぁ、「育児休業などとれない。」
とても「育児休業します。」とは言えない社内の雰囲気があった。
今でこそ、産前産後休暇、育児休業中は社会保険が会社も本人も免除になっているけど
産前産後休暇中が免除になったのは、平成26年4月からだ。
それまでは、会社も負担があったから、会社に遠慮しながら育休取るって人も
いたようだ。
産前産後休暇中が免除になったのもあって、本人も休みやすく
また、会社側も取らせやすくなったように思う。
ここ10年ほどで、出産関連の法改正、厚生労働省はじめ自治体等の助成金など
子育て関連に関する制度は、本当に充実してきている。
平成29年10月の育介法改正で育休2歳まで延長可
昨年、平成29年10月の育児・介護休業法の改正で、2歳まで育児休業がとれるようになった。
出典:厚生労働省リーフレット
2歳までの休業は、1歳6ヵ月到達時点で更に休業が必要な場合に限って申し出可能と
なっている。
今まで1歳時点で延長できたのは1歳6ヵ月に達する日までとなっていたが
1歳6ヵ月到達時点で保育所に入れなかったら、2歳まで育児休業することができる。
この改正で、雇用保険からでる育児休業給付金も支給期間が1歳6ヵ月までが
2歳まで延長になった。
これまで、会社に復帰したくても、保育所がみつからないがために
歯がゆい思いをされてきた方には、大きなニュースだったろう。
しかし、保育所等は経営的にも常に定員の園児を確保しておきたいから
卒園児を除き、園をやめた園児の補充で新規募集をする形になる。
新規に4月にはいる園児を募集するのが通常だ。
ただ、新生児が1歳または1歳6ヵ月になる時期はもちろんバラバラだ。
最近、8月に出産し、育休をとった方こんなことをもらしていた。
「子どもが1歳になるのは、来年8月。そのときに保育園に入るのは難しい。
となると、1歳6ヵ月になるのは2月、そのときに入れるとは限らない。
来年8月まで育休取れても
また、そのときに保育園に入れるかわからないし、そこまでお休みもらっても
会社のみんなに迷惑かけて、のこのこと復帰するなんて、つらい」
こう考えている人は、結構たくさんいる。
一方、できれば、休みたい、しかも、もらえるものはもらってからやめようかなぁって
思う人達もいて、中には、妊娠した時点で復帰する意思はないのに
まるまる2歳まで休業し、その後すぐ退職するつもりで
産前産後休暇、育児休業を考える人達もいる。
そして、落選したことをしめす自治体の証明書を手に入れ、育児休業給付金を受給する。
この「落選狙い」を阻止するため、厚生労働省は手続きを見直すことを決めた。
申し込みの段階で、保護者の意向を確認し、落選狙いなら入所選考の優先順位を下げる。
子どもができても、働き続けようとするパパやママを助けるため
こういう制度は、本来の目的に沿って、正しく利用されるべきだろうと思う。
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