今月22日、複数の少女に対する性的暴行の疑いで逮捕された、グラミー賞受賞歌手のR・ケリー。
これまでにも、たびたび性的暴行の噂があり、過去には裁判沙汰にもなったこともあります。
奇跡的とも言える無罪を勝ち取り、活動を続けていた彼ですが、先月放送されたドキュメンタリー番組を機に、検察当局が記者会見で、ケリーによる暴行の被害を届け出るように、市民に対して呼びかけていました。
そして、今回、1998年以降の10件について訴追。被害者の4人のうち、3人は17歳未満の未成年でした。
グラミー賞を受賞しているアメリカの人気歌手、R・ケリー氏が、2010年までの12年間に、当時10代だった少女4人に性的暴行を加えたとして、検察に訴追されましたhttps://t.co/DO1QjeTSdI#nhk_video #nhk_news pic.twitter.com/QzLClUs4gi
— NHKニュース (@nhk_news) February 22, 2019
R・ケリーとは
R&Bの大御所ともいわれるR・ケリーとは、どんな人物でしょうか?
本名 | Robert Sylvester Kelly |
誕生日 | 1967年1月8日生まれの52歳 |
出身地 | アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ |
担当楽器等 | ボーカル、ピアノ、ギター、キーボード |
幼少期は、シカゴのサウスサイドにある低所得者用の公営住宅で母のジョアンと3人の兄弟と過ごしました。
ケンウッド・アカデミーで音楽を学び、地元シカゴのミュージカル・オーディションで、のちにマネージャーとなるバリー・ハンカーソンに見出されてメジャーデビュー。
ソロとして発表した93年『12 Play』や96年の『R.Kelly』は、500万枚以上をメガヒットとなりました。
また、プロデューサーやソングライターとしても才能を発揮し、95年ころには、マイケル・ジャクソンやジャネット・ジャクソンにも楽曲を提供しています。
また、マイケル・ジョーダン主演の映画『スペース・ジャム』のサウンドトラックにも参加。この曲「アイ・ビリーブ・アイ・キャン・フライ」では、2つのグラミー賞を受賞し、ソングオブ・ザ・イヤーとレコード・オブ・ジ・イヤーに選ばれました。
こんばんは~で、再び音楽を🎶🎶
夢に向かって~R・ケリー で
R. Kelly – I Believe I Can Fly https://t.co/tLrFfn3AWY @YouTubeさんから— けいぞう (@keizou55) February 28, 2017
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楽曲提供やコラボをした歌手名には、セリーヌ・ディオン、ジェニファー・ロペス、ジャスティン・ビーバーに、ブリトニー・スピアーズ、ガガなど錚々たる名前があがってます。
一方、2002年には、ケリーと14歳の少女との性行為等のビデオテープがシカゴ・サンタイムズに匿名で送られ、裁判が始まります。
しかし、R・ケリーと被害者の少女ともに否定、ケリーが「それは自分ではなく、兄弟」と証言したことから、無罪となりました。
2017年7月に、アメリカのニュースサイト「BuzzFeed」に性暴力疑惑を報じられ、2018年3月には、「性奴隷にされた」という女性の証言が放送されたりと、度重なるスキャンダルが発覚。
今年1月3日から3日間連続で、全6話におよぶ『Surviving R.Kelly』という番組が放送されました。
アリーヤとの偽装結婚
アリーヤは、1979年生まれの歌手。ケリーを見出したバリー・ハンカーソンの姪でした。
バリーは、6歳でミュージカル『アニー』の舞台に立つなど有能な姪を、R・ケリーに紹介します。アリーヤは、彼がプロデュースしたアルバム「Age Ain’t Nothing but a Number」をリリース。
しかし、当時27歳だったケリーは、15歳だったアリーヤを18歳だと偽り、イリノイ州メイウッドのホテルで結婚。
その後、年齢詐称が発覚し、この婚姻は無効とされます。
このときの様子を当時ケリーのマネージャーだったデメトリオスが、『Surviving R.Kelly』で証言しています。
そして、94年。当時27歳だったケリーは、15歳のアリーヤの年齢を18歳だと偽り、結婚。立ち会ったデメトリオスは「アリーヤの年齢偽証は自分がした。悪いことをした」「イリノイ州メイウッドのホテルで結婚したのだが、挙式と呼べるようなものではなかった。アリーヤは白いドレスを着たわけでもなく、ケリーもタキシードではなく2人とも普段着だった」と回想。続けて、「アリーヤは当惑しており、おびえていた」と深いため息をつき、「心配そうで、すごく怖がっていたんだ。彼女の腕をつかんで、(本当にこれでいいのかと)話をしたくなるような衝動に駆られたよ。アリーヤは本当におびえていて。自分の話を聞いてほしいと訴えているような、そう思わせるような表情をしていたんだ……」と懺悔するように語った。
引用:https://www.cyzowoman.com/2019/01/post_215868_1.html
その後、二人は決別しますが、この時ケリーが提示した手切れ金が「100ドル」だっという話もあります。
決別後のアリーナは、順調にキャリアを積んでいきますが、残念ながら2001年8月にPVの撮影後、バハマからフロリダへ向かうために搭乗したセスナが墜落し、わずか22歳という若さで亡くなりました。
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元妻と娘との絶縁
R・ケリーには、アンドレア・ケリ-との間に生まれたBuku Abiという娘がいます。
アンドレアとは、彼女がケリーのバックダンサーをしていたときに出会い、1996年にコロラド州で結婚。3人の子どもに恵まれました。
しかし、2005年の秋、アンドレアと子どもたちはケリーに対して、拘束命令をだします。
ケリーは、彼女に暴力を奮ったり、ベッドに縛り付けたままにしたりと肉体的にも精神的にも苦痛を与えられ、離婚を決断します。
そんな両親のもとに生まれたBuku。
一連の騒動に対し、彼女のInstagramで、ケリーへの感情を投稿しています。
「私と母はR. Kellyがしてきたネガティブなことやこれからやっていくであろうことを絶対に許さないし、サポートもしません」
「あなたたちが向き合っているモンスターは私の父です。彼が誰でどんな人間か、私はよく知っています。あの家で育ったから。彼について話さなかったのは私の心の平和と感情を守り、回復するためなのです」
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まとめ
また一人、著名な芸能人の方が、こんなことになるなんて、本当に残念。
せっかくの名曲も、そしてその名曲に救われてきたたくさんの人々の心も、汚されたような、そんな気にもなります。
1月に放映された『Surviving R.Kelly』は、放映前にケリー側の弁護士から放送中止通告書を受け取ったり、試写会イベントでは「中止しないと発泡する」という脅迫を受けたとのことです。
また、多くの共演やコラボをした歌手等がコメントを拒否(巻き込まれたくないからと言われてます。)したにもかかわらず、番組に参加したジョン・レジェンドをヒーローとして讃えています。
ケリー本人も幼少時に性的虐待をうけていたとインタビューで答えています。
根っこには、性的虐待の連鎖があると問題視されていますが、どこかで止めなければならない。同じ思いを若くてまだ未熟な女の子にさせてほしくなかったなぁ。
ケリーに関わらず、今後こんな話、もう聞きたくないですね。
そんな世界になるといいなぁ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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