ハンガリーで、今月12日、労働法改正案が可決された。
今まで雇用主が要求できる年間残業時間数250時間だった上限が、400時間にまで
引き上げるほか、残業手当の支払いを最大3年延長できるというもの。
「奴隷法」との批判を浴びている。
この法案を可決したのは、保守派のオルバン・ビクトル首相率いる政府
この法案に反対するハンガリー労働組合連合等は、法案通過前の9日から、数千人規模の
デモ運動を始めていたが、法案通過により、デモ運動は拡大している。
16日に行われたデモ運動では、野党や労働組合が呼びかけ、参加人数は
1万5000人以上に及んだという。
野党議員らが陳情書を読み上げようとしたが、阻ままれ、発煙筒や催涙ガスが
でてくる事態になった。
政府はCNNの取材に答え「自由意志による勤務時間の変更は従業員の利益になる」と説明。法案の成立を受けて人々はより多く働き、より多くの賃金を手にすることができるとの見方を示した。
https://www.cnn.co.jp/world/35130222.html
日本の「働き方改革」は?
ところで、日本の残業時間数の上限はどうなっているのか?
労働基準法で、法定の労働時間を超えて労働させる場合には、「時間外労働・
休日労働に関する協定書」通称36協定を提出するように定められている。
そして、残業時間の上限は、原則として月45時間・年360時間と決められている。
ただし、抜け道があって、「臨時的な特別の事情があって労使が合意する場合」には
年間6ヵ月までは上限がない状態だった。
しかし、「働き方改革」により、来年4月から、上限がない状態だったものが
①年720時間以内
②複数月平均80時間以内
③月100時間未満
を超えることはできないとなった。
感想
ハンガリーでは、もともと250時間だったのにも、驚いたけど
それが、400時間にあがるとなれば、そりゃあ国民は怒りますよね。
日本は減らしたほうだから、まだましかもしれないけれども
それでも、年間720時間だなんて・・・
減ってるようで、これじゃあ、なんにも変わらない。
あともうひとつ、しっくりこないのが
お給料の定額部分に固定残業代がはいっている最近の賃金形態
がんばって残業したって、全くつかないのだったら、そもそも残業なんて
する気になりませんよね。
それでも、次々やってくる仕事をこなすために、名目だけの固定残業代を盾にされ
黙々と働くしかない・・・
どうにかならないものでしょうか・・・
最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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