『ブラック・クランズマン』
2018年8月10日、アメリカで公開された『ブラック・クランズマン』
原作は、ロン・ストールワースの『Black Klansman』
クランズマンとは、アメリカの白人至上主義団体、クー・クラックス・クランの団員のことを指すそうです。
直訳すると、黒人のクー・クラックス・クランの団員
おかしいですよね。白人至上なのに、黒人の団員がいるなんて・・・
スパイク・リー監督最新作『ブラック・クランズマン』、特報映像&ティーザー・ヴィジュアル公開https://t.co/WOUH5zRWGZ pic.twitter.com/akxp2JA7Q6
— タワーレコード オンライン (@TOWER_Online) November 30, 2018
今年のゴールデングロブ賞で、作品賞、主演男優賞、助演男優賞、監督賞の計4部門でノミネートされています。
アカデミー賞でも6部門ノミネート。
あらすじは?
『ブラック・クランズマン』は、小説をもとにしたノンフィクション作品です。
黒人刑事が、白人至上主義団体のクー・クラックス・クランに潜入捜査するというお話です。
黒人警察官ロンは、コロラドスプリングスで初めて警察官に任命されたアフリカ系アメリカ人。
同僚の白人警察官に冷遇されるも、捜査に意欲的だったロンは、1979年のある日、巡回中にクー・クラックス・クランの構成員を募集する張り紙を見つけ、電話をかけます。
そこで、白人のレイシストになりすまし、黒人差別の発言を繰り返すことで、入会の面会までとりつけるが、自身は黒人のため会えない。かわりに、同僚のユダヤ人フリップを送り込みます。
二人で協力して、構成員として認められるようになり、当時の最高幹部デービッド・デュークまでも騙し、支部長にまで昇進することになりますが・・・
9ヵ月間にわたる潜入捜査の行方はどうなるのでしょうか?
カンヌ受賞、KKK団に潜入捜査した実話描くスパイク・リー監督最新作公開 #ブラック・クランズマン #アダム・ドライバー #ジョン・デヴィッド・ワシントン #映画 https://t.co/dvQR23fjeR pic.twitter.com/cwxXQmoTH4
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監督やキャストは?
『ブラック・クランズマン』の監督は、あのスパイク・リーです。
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1957年3月20日生まれの61歳、アメリカのジョージア州アトランタで生まれました。
数々ある作品の中で、主なものは、1989年『ドゥ・ザ・ライト・シング』、1991年『ジャングル・フィーバー』
19912年『マルコムX』、2006年『インサイド・マン』
2015年にはアカデミー賞名誉賞を受賞しましたが、俳優部門の候補者が白人で占められていたことに反発して、授賞式には出席しませんでした。
反トランプとしても、有名な一人です。
そして、主演は、ジョン・デヴィッド・ワシントン
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1984年7月28日生まれの34歳、アメリカのロサンゼルスで生まれました。
お父さんは、名優デンゼル・ワシントンです。
デンゼル・ワシントン、スパイク・リーの『マルコムX』に出演しています。
親子ともに、スパイク・リー監督の映画で主演ってなかなか、ないですよね。
ジョンは、まだ映画作品はほとんどありません。
2016年のテレビドラマ『Ballers』に、シーズン1と2で出演しています。
そして、ユダヤ人フリップを演じるアダム・ドライバー
🎉Happy Birthday🎉
#ブラック・クランズマン で主人公ロンの相棒フリップを演じた #アダム・ドライバー お誕生日おめでとうございます✊🏿
生誕記念に….劇中の写真とカンヌ映画祭での写真を公開!#HappyBirthdayAdamDriver #AdamDriver pic.twitter.com/Bxzt7UNjvi— 映画『ブラック・クランズマン』 (@BKM_movie) November 19, 2018
1983年11月19日生まれの35歳、アメリカのカリフォルニア州フォンタナで生まれました。
9.11のテロ事件後、海兵隊に入隊しますが、怪我により退役します。
インディアナポリス大学に1年間在籍後、ジュリアード音楽院で演劇を学びました。
2012年から放送されたドラマ『ガールズ』でエミー賞に連続3回もノミネートされています。
『スターウォーズ』新3部作のカイロ役で、有名、来日したときは、大騒ぎでしたね。
実話を元にしたこの作品。
監督も、キャストも、もちろん内容も、見応えたくさんですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
【2019年2月25日更新】
スパイク・リー監督、ついについに、脚色賞でオスカーをとりました!!
本当におめでとうございます。
#Oscars #アカデミー賞#スパイク・リー さんと #サミュエル・L・ジャクソン さんのジャンピング抱擁。
📺📹 © 2019 ABC🇺🇸pic.twitter.com/cx7tlSK8Ya— Ken Sugar🌏 (@ken_sugar) February 25, 2019
以下、監督のコメントです。本当に感慨深いものがあります。
今日この日を表す言葉は“アイロニー”です。24日(現地時間)、2と4です。今月の2月は、今年が始まってまもない、黒人歴史月間です。そして2019年。1619年の彼女の物語から400年を経ています。400年。私たちの祖先は奴隷化され、ヴァージニア州のジェームスタウンに母なるアフリカから奪われ、連れてこられました。
先祖たちはまだ明けきらぬ朝から、何も見えなくなる夜までこの土地で働きました。私の祖母は100歳まで生きたのですが、母親(曽祖母)が奴隷だったにも拘わらず、スペルマン・カレッジを卒業しました。祖母は社会保障給付小切手を50年間も節約(積み立て)し、最初の孫を……彼女は私をスパイク・プーと呼んでいたのですが……モアハウス・カレッジとニューヨーク大学の映画修士課程を卒業させました、NYUです!
私は今夜この世界に先立って、原住民の大虐殺もともないつつ今日の形になったこの国に根付いた祖先たちを称えます。今日の私たちは先祖たちとつながっているのです。愛と英知をもって人間性を取り戻すことができるはずです。それは力強い時となるでしょう。今、私たちは2020年大統領選を間近に控えています。皆で力を合わせましょう。皆で歴史の正しい方向に一歩踏み込もうではありませんか。愛と憎しみの狭間で倫理的選択を、正しい事をしましょう。(この作品を見てもらえれば)おわかりになるように、私はそうせねばならないと思ったのです。
引用:https://www.elle.com/jp/culture/movie-tv/a26462868/cfea-2019-oscars-adapted-screenplay-spike-lee-190225/
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